496384 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

部屋とYシャツとわらG

部屋とYシャツとわらG

小学部5年生 夏休み

2009/08/07

下関帰省 1日目 東京~八幡 「障害児と生きる日常(52173)」 [ 最近のことの日記 ]
 このシリーズは我が家自身のための記録で書いている。もちろん、ブログに書いているのだから、見られるつもりではあるが、見る方はそのつもりで特別な事件やオチとかに期待しないでください(笑)。

 下関帰省の間のできごとは、妻が息子の学校の宿題(週ごとに1枚の日記・本人が書けないうちの場合は親の宿題…)をやるために、携帯からパソコンに送信したメモを大いに参考にした。ちなみにこういう感じ。

「朝は張り切って出発。新幹線を一本逃すも無事到着。降りたらすぐ爺婆が迎えに来ると思ったか少し不信。ホテルからプールが見え、水着に着替え行きたがる。服を着、歩かされ、入り口で大泣き。プール満喫。ホテルから2度目の出発はすんなり。氷に吊られ、天ぷらうどんも。乗り物にいくつか。夜は結構マトモに寝る。」

 あれ、自分が長々と書くことってもしかしたらこれで十分かも(笑)。

 さて、我が家は東京駅まで2時間弱かかる。これは新幹線のぞみ号が東京~福岡間を5時間強で走ることを考えればとてももったいない時間である。しかし、その時間を立って過ごすか座って過ごすかでは大違いなので、めったにない特別な直通電車を選んで乗るようにしている。というか、その時刻に合わせて新幹線の指定席を取ったのだ。ヤフーの時刻表検索で東京駅到着時刻を調べてあって、そこから15分後には新幹線で出発!の予定だった。

 が、我が家は、私が朝のトイレ(ビッグベン)が近かったり、Sのご機嫌が悪かったり…の不確定要素が多いので、電車を1本くらい遅らせられるような余裕ある時程を組まなければいけない…そうなると東京駅発の新幹線も直通便到着から40分くらいの余裕が必要なのを忘れていた。

 しかし、この日はみんな快調である。前日たくさん睡眠をとった妻は、直通電車でも早々と寝た。「新幹線ではどうしても寝てしまうから、東京駅までは私がSを見てるから」と言った舌の根も乾かぬうちに…。

 Sは下関へのお出かけを写真で理解しているようで、ご機嫌。私のお腹の調子も好調。直通電車を降りるような必要はどこにもなかった。

 しかし、いつまでたっても着かない。時計を見ながら、「あと10分で着くよ」とSに語りかけた私は、とてもじゃないが10分では着かない駅にいることに「はっ」と気づいた。

 そういえば途中駅で、通勤快速と待ち合わせをしていた。私が調べたヤフーの時刻表はどうもそれに乗りかえるパターンのものだったようだ…と今さら気づいてもどうにもならないので、旅のスケジュール表をチェックすると、「1本遅れの新幹線」の時刻も念のために記入しているのではないか! 昨年までは書いていなかったのに、いったい何の予感があってこんなことが…。

 とりあえず、東京駅で自由席に並んで席をゲットすればいいや…ということで、あわてて妻に報告しても状況が変わるわけでもないのでそのままにした。

 しばらくして、ちょうど目を覚ました妻に「落ち着いて聞いてくれ。次の対策は立っているから大丈夫だけど、電車の到着時刻をまちがえていたので予定の新幹線に乗れない。着いたらすぐにその次ののぞみの自由席に並ぶ。」と伝えると、「あっ、そ~う」と長く言ってまた寝た。

 乗り換え時間が少ないから前日に弁当を買っておいたのだが、結果的にそのおかげですぐに並べて、自由席でも3人がけの一番前の席をゲット! よかった~。

 5時間後、小倉駅に到着。今年は新下関駅ではない。その昔は政治家の利権のおかげか「ひかり号」が停まっていた新下関、今では「こだま号」のみで「のぞみ号」との待ち合わせが悪く、昨年も一昨年も新山口(小郡)や広島で1時間待ちするような羽目になった。小倉駅に行ってから新下関駅に戻るとあまり待ち時間はないのだが、特急料金とかが高くなる。それも腹が立つのでいつもは待っていたのだが、長時間移動の最後でたくさん待たされると、納得できない時間としてSも不機嫌になって泣いたりした。

 それで発想を変えて、今年は小倉駅を行き帰りで使うことにした。行きは小倉泊でスペースワールドへ。帰りは門司港駅泊で関門海峡花火大会を見て、翌日電車1本で(または家の車で)小倉へ。7泊8日(うち5泊は実家)の長旅である。

 さて、小倉駅に着いて八幡ロイヤルホテルのある枝光駅へ向かう。乗り換えの表示案内のわかりにくいこと。それなりに土地勘のある私だがわからない。路線はわかってもその快速or準特急?が枝光駅に停まるかどうかの表示がない。たくさんの路線が乗り入れている主要駅にしては「わかってもらおう」という姿勢が足りないなあ…と文句を言いつつも駅員に聞いて各駅停車の旅スタート。

 新幹線の後だからか、鈍行列車(って今でも言うのか)の感じがすごく懐かしい。新しい車両だけど4人がけ。お兄さんが1人で座っているところにどやどやと3人で座る。流れの中で、Sは進行方向の座席に。お兄さんのとなりだ。

 こちらから「失礼します」と会釈をしたが、お兄さんは、まったくそしらぬ顔でヘッドフォン(ステレオタイプのイヤホン)で音楽を聴いていた。

 私たちは海と北九州工業地帯の工場とやたらと勢いのある樹木の景色を楽しんでいた。

 が、数分後、Sがお兄さんの顔をのぞき込み、イヤホンに手を伸ばそうとしている…のを発見してストップ。お兄さんは結構びっくりしただろうなあ(笑)。

 実は、長い新幹線乗車中の楽しみとして、Sはウォークマン(実際はデジタルオーディオなんだけどこう言わないと感じが出ないのでこの先もこれで)を楽しんでいた。過去にもぐずった時に役立ったことはあったが今回はより気に入ったようで相当聴いている。

 それがなぜか、「ユーミン」でないと耳からはずして「ウー」と文句を言うのだ。ユーミンのベストの次に入っている、ウォーターピックマンの「ぼくはゆるやかにのぼってく」(友人たちのバンド)は許すのだが、その次のビリージョエルの「マイアミ2017」になると許さなくて(笑)、激しく訴えてくるのだ。そうしてまた曲は「優しさに包まれたなら」にもどって…この繰り返し。私が聞こうと思って入れた他のアルバムは日の目を見なかった。

 お兄さんのを奪うよりは…とまた取りだして聴かせると、ご機嫌で、車内で鼻歌らしき高音の奇声を発して、「しーっ」と言われてはゲラゲラ喜んでいた。

 枝光駅からホテルまで歩く。どこも暑いけど、やはり九州は日差しが暑い(ような気がする)。徒歩8分とされているホテルだが長い道のりであった。ホテルの部屋からはスペースワールド内にできたプールが目の前に見える。

 まだ何も言ってないのに、勝手に脱いで水着のカバンを探し当てて着替えるS(笑)。どうも我々に一休みなどさせない気らしい。なんとか急いでプール準備をして外へ。ところが、シャトルバスのない時間だった。プールは目の前なのだが、スペースワールド入り口は徒歩10分くらい。しかも初回だからこちらも様子がわからない。そして、暑い。「プールまでまだ10分歩くよ」と何度も言い聞かせたが、そういう話は通じない(笑)ので、歩いているうちに「まだプールには入れないのか(推定)」と不機嫌になり、道路横の壁を蹴ったりする。

 それでまた不機嫌な私に怒鳴られたりして、ちょうどスペースワールド正面のチケット売り場についた時には大泣き。寝ころんで大泣きというなかなかのパニック中に、Sはわざと後ろの柱に頭をぶつけたのだが、これがまた普通の柱ではなくて、さすがは新日鐵の跡地だけあってまさに鋼鉄(笑)。本人も一瞬びっくりの表情(笑)をしたが、その後にさらに大泣き。こうなるとしばらくほっておいてそばで待つしかないのだが、そんなタイミングで100人規模の団体客が出口から出てきた。

 通るたびに、その泣き声に驚いた小学生たちが、となりでそしらぬ顔をしている私の顔を見上げる。何も言わないんだけど、「何かしてあげればいいのに」 「これ虐待?」っていう感じの表情で見られてこれが結構恥ずかしい。「自閉症児のパニック中です。そっとしてあげてください」とかそういうプラカードがあると便利。

 2日間行くと年間パスポートと同じ値段(地元の人はいいなあこの設定)なのでそれを購入。写真を撮ったりする頃にはSも落ち着いてきて、プールへ。台風の影響でやってないすべり台が多かったせいか3時過ぎても流れるプールは満員だったが、結構楽しめた。

 今回の自慢は、冬に買った防水カメラ! ペンタックス製で水中撮影もできる。でもSは水中に顔をつけない男なのでそれは意味なしか。しかし、プール遊び中の写真を余裕で取ることができた。

 一度ホテルに戻って休憩。案の定、Sはお昼寝タイム。その間にいろいろと買い出ししたり、大浴場の偵察。我が家のホテル選びは、大浴場があるかないかと夜中や早朝でも入れるかどうかにかかっているのだが、こちらはその上でさらに温泉なので最高であった。

 7時になってもまだ明るかったが、ようやく目覚めたSを連れて、また歩いてスペースワールドへ。今度は遊園地系のアトラクションをめざす。一度歩くとやはり見通しが立つのか、今度はご機嫌。自閉症児ってのはめんどうだなあ(笑)。

 夕飯は9時閉園後でもいいかと思っていたが、園内のうどん屋さんに「氷」の文字を見つけたSは猛アピール! 私たちは気づいていなかったのだが手を引かれていった先のおしながきでそれを見て、「この男は旗に書いていなくても『氷』という漢字が完全にわかっている」という事実を知るのであった。

 その時に、北九州系のうどん(だし汁が甘く、こしがない)を食べ、これが結構気に入ったようで、この旅行中何度も食すことになるのであった。

 お子様系アトラクションを満喫してホテルに戻って入浴。初めての寝床にもかかわらず、Sにしては早く0時前に眠りについた。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

2009/08/08

下関帰省 2日目 八幡~下関 [ 最近のことの日記 ]
「朝食バイキングは放棄。プールで半日たっぷり。ケンタで昼食後乗り物。プールの疲れが出たか大泣き。ベンチで足を擦ったりするうち復活。最後に少し激しい乗り物に乗り、満足。電車の乗り継ぎで新下関へ。いつもと違う出口で少し躊躇するも爺婆の顔を見て、足取り軽く。夜は刺身など。」

 ということで、朝はゆっくり寝てるSを無理に起こしてもどうせ食べないので、朝食バイキングに一人ずつ出かけて、Sの分は無駄となった…。さすが本場、身をくずしてある明太子がうまかった!

 午前中はまた流れるプールで楽しむ。ここは大きな浮き輪が無料レンタルされていて、流しっぱなしになっている。サイズも大小あってとてもよいシステムだった。使いたい時だけ使って、いらなくなったらポイと流すだけ。

 園内にケンタッキーフライドチキンがあったので、そこで昼食。元気よく食べたが、まあ、プールの後は大泣き?とこの夏休みのお約束になっているので、火星に行ってミッションを果たすアトラクション1つ行った後でその出口で大泣き…。今日も「自閉症児が…」のプラカードが欲しかった。さすがに、アトラクション出口で泣いているのはこの後20分ごとに100人規模の人に見られるので、引っ張って無理矢理移動。外の木陰のベンチで寝ころんで泣く。

 靴と靴下をせっせと脱いで、「足裏をもめ」(笑)と妻にアピール。なんでももみ方にもいろいろと注文があるようで(笑)、真ん中の筋とか、両端とか、いろいろとやらせているうちに元気になった。前日の夜、私たちが交代でマッサージに行ったのをまさかこの男も知っていて「ずるい」とか思っていたのだろうか…。

 その後は、軽いジェットコースターに乗ったり、月の石などスペースワールドっぽいところに行き、バテる前にタクシーで枝光駅に行き、新下関駅をめざす。

 駅の数でいうと少しなのだが、このあたりいろいろとややこしいわけがあって(管轄の違いとか)、2回乗り換える。こういう細かな乗り換えと待ち時間…っていうのがSは苦手なのだが、ユーミンのおかげ(笑)で乗り切って到着。実家のばあちゃんの顔を見てスキップして車に向かった。「ばあちゃんの顔 → 刺身・海・プール・自分勝手が許される日々」とかそんな連想ゲームが頭の中で繰り広げられているのだろうか。

 夕食は刺身何パックかがあったが、「これ」と決めた「アジの刺身」を独り占めして全部食べていた。一口奪って食べたが他の刺身盛り合わせやヒラメよりもおいしかった。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

2009/08/09

下関帰省 3日目 長府・椋野・熊野(下関市) 「障害児と生きる日常(52173)」 [ 最近のことの日記 ]
 「○○家の墓参り。知っているぜとばかりに駆け登ったり。昼食はお好み焼き屋の川もとでやきうどんと氷をしっかり。夕食は自分で選んだイクラ等。」

 夜寝たのは早かったが、深い眠りにならないのか朝の5時くらいから目がぱっちり…。日曜日だけやっている長府港朝市の情報をミクシィ情報で調べてあって、さすがにこれを使うことはないだろう…と思っていたが、早起きのじいちゃんと私とSとで行くことに。他のみなさんは就寝中。妻の日記からこのことが抜けているのがまた腹立つ(笑)。

 小さな街の普通の漁港に市がたっていた。でも、なんかいい感じ。食堂があって、たぶん朝の漁を終えた漁師さんたちが一杯やっていた。その食堂でたこ焼きを食べる。ここは「関門だこ」が売り物だけあってたこ焼きがうまい。いや、本当にうまかった。なぜ下関では他の普通の店においしいたこ焼き屋がそうないのだろう…。

 6時過ぎに行っていたのだが、本日の目玉は7時からの「マグロの解体ショー」だというではないか。Sのマグロ好きは「いいマグロだけ食いまくる」ことで以前の日記にも書いたが、このチャンスを逃すことはない。しかし、当の本人はこの市場で長居できそうもないので、一度車に戻って待機した。

 7時前に会場へ。というか飾らないにも限度があるだろう…という感じで、普通の木の机の上にごろんと運ばれたマグロ。どんなトラブルがあったかはわからないが、一人のおじさんがもう一人のおじさんに怒鳴って、「気合いを入れろ!」と包丁を机でぶったたいて姿を消した!

 で、その場に残されたマグロと私たち…7時を過ぎてもおっさんたちは来ない。その間、すっかり人だかりができてきた。ようやく7時10分頃に始まったのだが、またまた飾らないにもほどがある…そこに現れたお兄さん(どうもさっきの人とは違うかも)はマグロ用の包丁(よくテレビで見る長細いヤツ)ではなく、思いっきり普通の出刃包丁で、まったくなんの解説もなく(笑)、淡々とさばいていく。とられた肉片はこれまた飾り気のないアルミのトレーに載せられて運ばれていく。もちろんマグロはゴロンと木の机に寝たままだ。

 骨のまわりについた身をスプーンでこさぐ。これが「中落ち」ってやつだなあ…と思いながらそのトレーの行く先を見つめる。まだ机の下に入れたままだ。

 見せ場は、半分切り取って裏返すところ…かなと思ったが、重くて一人では無理だったらしく(笑)、お兄さんはとまどいながら他のおじさんを呼びに行った。…が、断られたらしく(笑)、また違うおじさん(たぶんお酒を飲んでた漁師さん)を呼んでくると、おじさんがしっぽを持ち上げているところをギコギコやって、その後二人で裏返して…その手際がまあなんというか特に美しくないこと…。

 いやたぶんこれが日頃の解体なのだろうが、私たち見学者は「おおー」って言ったり、拍手したり…というタイミングを完全に逸したままその解体ショーは終わった。

 しかし、市民にとってはこれからが本番である。少し離れた場所で値段の書かれたマグロ片が売られ始めた。安い。近海物だと思うが、冷凍されずに冷蔵で来た物…と考えると破格の安さではないか。

 輪切りにした物に値段が書いてあるのだが、ちゃんと重さを量るのではなく、500円単位で適当に決めているようで(笑)、同じ2000円でも大きさが見た目にも違う!

 観光客らしい人が「3000円分ください」なんて言うのを聞きながら、父(じいちゃん)は「ありゃ、かもられるな」と言っていたが、確かにそう多くはなさそうだった。 

 Sがもたなくなってきたので、父に2000円を渡し後を託す。「中落ちが売られたらそれも頼む~」と言いながら車へ退却。

 そこから10分間、父が帰ってこない。さすがは地元市民。みんなが左端に並び始めていたあの謎の列は、「中落ち」の販売を待つ列だったのだ。知らなかった父は最後尾につき、それでもなんとか中落ちをゲット! 結構な量が入っているのに500円均一! そりゃ並ぶはずだ。

 こうして我々の長い朝は終わった。

 ちなみにS君、朝食でこの中落ちをすごいペースで食べ始めたので、みんなも奪い取るように一口ずつだけ食べた…。赤身はその後出しても食べず。こいつ、何がうまいのかわかりすぎ…。

 墓参り、昼食のお好み焼き、スーパーで買いだし…とこの日はゆったりする日だったのだが、スーパーで380円のイクラを抱えてアピール。粒が大きくていかにもうまそう…なラスト1つのそれを買って帰ったが、夕食でなかなか席に着かなかったSが一瞬だけ現れて、それを一人でダーッと食べて消えていった。あまりのすばやさに他の者は反応できず、目の前にいた私が3粒とっただけであった。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

2009/08/10

下関帰省 4日目 吉母・川棚・阿川 「障害児と生きる日常(52173)」 [ 最近のことの日記 ]
 「△△家の墓参。たかせで瓦そば。知っている店と思ったか氷の旗のおかげか落ち着いて過ごす。そばはかなりしっかり食べる。その後、海。なんとひどい藻というか、海草が大量に流れ込んでいて、足に絡まり気持悪。でもそれをちぎれるのも楽しいらしく。泳ぐよりちぎるって感じ。雨模様になり引き上げ。川棚温泉の銭湯に寄る。家の近くのスーパーの所のラーメン屋で、チャーハン、ラーメンの汁をよく食べる。」

 その通りですが付け加え。

 たかせの瓦そばは本店で食べたが、別館・新館とまわりにあったり、門司港店などもあるのだが、「本店がうまい」という噂を聞いたことがあったが、確かに肉の量が門司港店とは違った気がした。甘く煮込んだ牛肉だけは避けて食べているSには関係ないけど(笑)。

 海は、昨年度は大枚はたいて西長門リゾートに泊まったが、今年はそうはいかないので、そのそばの海水浴場へ。水質とか評判とか前もって調べて4つに絞る。南側から順に肥中・赤田・島戸・阿川ほうせんぐりの4つ。もちろん角島(角島大橋が最近スズキスイフト?の宣伝で映っている)に渡るときれいな海水浴場があることは知っているのだが、人があまりいないところねらいなのだ。

 角島大橋のオブジェに人目を気にしながら登る。そこから見えた島戸はきれいそう…しかし、やはり北に行くほどきれいだろうと阿川ほうせんぐり海水浴場へ。

 ここは1000円の駐車場代(協力金)だけで後はコインシャワー料だけという安さと、最近整備したばかりだということ、そして何より「遠浅」だということで期待していた。そして日頃の評判はいいのである。

 ところが…海の色が何か違う。この辺りの山陰の海は本来は「沖縄か!」と突っ込みたくなるようなコバルトブルーのはず。ところが妙に「深緑」なのだ。

 そんな海にがんがん入っていくS。これは海草だな…と思いながらも、底が見えないところに入るのは深さもわからなくてイヤなのだが、Sひとりにはできないので、一緒に進む。最初はとてつもなく気持ち悪かったが、慣れれば水そのものはきれいなので1000円惜しさにここで泳ぐことに。というか、場所を移動するなんてSの辞書にないし。

 それにしてもじいちゃんの手作り帽子(竹で編んだ)、日本人ばなれしている。

 その海草は、根を張っていなかった。たぶん、一時的に大量発生して入り江でおだやかな波の湾に流れ着いてたまっていったのだろう。たぶん、アオサ?だと思うのだが、ワカメとビニールの間のような手触り…。紙ちぎり職人Sは泳ぎより優先して、海草を採ってはビート板の上でちぎる…という新しい海水浴の楽しみ方を発見していた。

 帰りに寄った川棚温泉の町湯、ぴーすふる青龍泉は温泉なのに360円。帰りに寄ったラーメン屋は竹兆。かなりクセのあるスープ…昔シーモールの地下で中国人のおじさんが作っていたラーメンを思い出す味で、私は好きでも他の人には厳しい…かと思ったらSはスープを飲みまくっていた。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

2009/08/11

下関帰省 5日目 彦島・シーモール 「障害児と生きる日常(52173)」 [ 最近のことの日記 ]
 朝はきのう店で残して持ち帰ったチャーハンをペロリ。

 本当は水族館に行く予定だったが、翌日雨の天気予報のため、連チャンで海水浴が決定。

 天気がどうにか持っているうちに、近場のひこっとらんどマリンビーチへ。

 知っている場所には物怖じしないS、着いて着替えたら海に向かって猛ダッシュ!

 足には自信があったはずの私が、砂浜にサンダルをとられて追いつけない(笑)。裸足のSとの差が縮まらないまま先に海へ。

 と思ったら、いきなり上がってきて、海パンの股間当たりを押さえて少し泣きそうな顔。

 「トイレ?」のアピールかと思ったが、「今行ったばかりだから、たぶん温度差で冷たく感じたのだろう」ということになり、「大丈夫、大丈夫」と言いながらまた海に入れた。

 海の中にまたジャブジャブ入っていくのに追いついたが、波に洗われて地形が変わってきたのか、去年より遠浅でなくなっていて5mくらいいくともうやばい感じ。それでも「ぎりぎり」を求めて深いところに行こうとするS、波が来るたびに沈んでいるはずなのだが、意外と顔が出ている時も…。

 足が着いていなさそうな時になんだか泳げている感じもある。顔をつけないが「泳いでいる疑惑」がこの日より浮上してきた。

 彦島はそれこそ大きな船が関門海峡を通るために近くを通るので、時々来る大波もその影響らしい。

 一番波の激しい当たりの砂浜に行き、波打ち際で足をすくわれて波をかぶっても泣くどころか大笑い。

 じいちゃんは波の一撃で吹っ飛んだり(笑)、踏ん張っていた私は、サンダルの方が引きちぎれたり(笑)とその勢いはすごかったが、Sはすっかり楽しんでいたようだ。波打ち際で飛ばされる一瞬を楽しんでいた。

 海草がない分、前日よりは過ごしやすかったが、ここも結構ゴミが多かった。後そろそろクラゲの時期らしく、刺さない種類ながら時々手に当たるクラゲのぬるって感覚が不快…で、今回は海水浴で満足なきれいな海に行けなかったのが少し残念だった。

 2時間ほどで引き上げて、シーモール地下の「かめや」へ。大盛りで学生に人気のこの店、「「小中大」の「中」で頼んでもすごい大盛りだった。その大盛りの焼きうどんをSはペロリ。焼きうどんは北九州市が発祥の地だったらしく、焼きそばのある店ならたいてあってよかった。たこ焼きもおいしかった。学生でにぎわう…と書いたが、自分が学生の時はあまり行っていなくて、「はて、なんでだろう?」と考えたら、こっちは混んでるし、隣の中国人おやじのラーメン屋(すでに閉店)でこってり大盛りラーメンを汁まで飲んでいたんだなあ…と思いだした。あんな物食べても太らなかったんだから昔は新陳代謝がよくてよく運動していたんだなあ(笑)。

 新陳代謝が悪くても甘いものが食べたい現在(笑)、かき氷を頼んだ。すでにミルクのかかったイチゴ味を食べ終わったSに食べられないようにカラメル味の氷を頼んだのに、それもOKとなったようで、やむなく一緒に食べた。

 店などで、「氷」の漢字がわかっていることが判明したS、実家の台所で突然小さなダンボールをどこかから持ってきた。「なんだろう?」と思って見ると、「かき氷器」だった!

 どうやら箱に書いてあった「氷」の文字を見て持ち出してきたらしい。この機械、どこにおいてあるのか誰も知らなかったのだが…。

 そうそう、家で着替える時に左股の所が真っ赤に腫れているのが発見されたS。どうみてもこれはクラゲだ。ちゃんと上は長袖対策していたし、足が海面に近いような浅いところはすごく見張っていたのに、いったいいつ…と考えたら、一番最初に海に入った時の股間を押さえたアレ…あのタイミングしかありえないし、あの表情がそうだったということになった。少し長めのズボンの上から刺されてこれだから、「ああこれくらいですんでよかった~」と思う反面、それでも我慢して海に入って遊んだSはどこまで海水浴が好きなんだ(笑)と驚いたのであった。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

2009/08/12

下関帰省 6日目 海響館・唐戸・細江 「障害児と生きる日常(52173)」 [ 最近のことの日記 ]
 十分に寝て、朝は海苔ごはんとベーコンをしっかり食べたS。

 本日はもう3回目になる海響館(下関水族館)へ。最初は、眠そうにして、空いていたメバル等の水槽前でゴロンと横になる。前年、やたらと水槽の前でくつろいだスナメリやクラゲには今年は興味無し。なぜか「アマゾン川の魚たち」というあまり居心地の良さそうにない水槽の前でくつろいで、行き交うグロテスクな魚たちに見下ろされていた。

 期待のショーは、イルカの赤ちゃんが生まれたばかりで子育て中…のため、アシカの出番のみ。会場からも大きな不満の声が…(笑)。前もってもう少しそのことを伝えとけばいいのに。

 売店で、フグのおもちゃ(ビニール製で押すとピーピー鳴るヤツ)を買う。最近この手の物がお気に入りで自分で見つけられるようになった。

 カモンワーフで買い物をした後、少し歩いて、「桃太郎」へ。ここは下関市民なら(旧市内民?)なら知らない人はいない店。里帰りらしい家族連れ客で混んでいたが、Sも天ぷらうどんとかき氷を満喫。天ぷらといっても、小エビを天かすで包んで平たくした物なので、他地区の方から見ればだまされたような天ぷら(大きなえび1匹でもなければ、かき揚げ天ぷらでもない)なのだが、Sにとっては最高なはず…と思ったらやはり大好物。ダブルで頼んだのを全部食べた後、じいちゃんにももらって約2,5枚食べた。

 午後、家で一休みしたあと、じいちゃんに車で送ってもらい、家族3人で友人のマンションへ。帰省する度に、主に高校時代の友人との飲み会を一度は実現してもらっているのだが、今回は家族参加を配慮してくれて、日頃は使っていない「関門海峡の見えるマンション」(ある意味まさに別荘)に、鉢盛りの料理を取ってもらって行われた。ちなみにこの友人のマンション、昨年の日記に出てきた故「KIHACHI」氏が半分以上の支払いを済ませて残してくれたものだそうだ。老後に一族が集まる場所に…と残してくれたものが、こうして息子の友人たちの集まれる場所に…ええ話やなぁ。

 「他人の家」という場所に行く機会がほとんどない(破壊の危険から)Sなのでどうなることかと思ったが、日頃生活していないおかげでイタズラする物が少なくてよかった。人にも場所にも意外とすんなり溶け込み、隣の部屋のくるくる回るイスや、先のフグのうるさいおもちゃのおかげで良い子で過ごせた。さらに後半はやる気を見せて、おいしい刺身を食べ始める。

 その後、家族3人は、友人U氏に送ってもらい、帰宅。でも私はそのまま彼の車でマンションに戻って、やっと自由になって(笑)羽根が生えたような気分で飲み直し!

 今回は高校時代の野球部の友人たち(今や地元の名士となってしまった役所関係や社長業のP氏・N氏・T氏)のみならず、身長のライバルでもあったそのU氏(現支援学校教諭)や伝説の?バンドのボーカルだった隣の高校のK氏(現保育士)など懐かしい人たちも同じ日の集まれて、一度に会うのがもったいないような豪華顔ぶれ(笑)。いろいろしゃべってほとんど忘れた(爆)…という飲み会であった。

 間もなく(酔ってない人には間もなくでもないか)解散となり、帰る…はずが酔っぱらいはそうはいかない。地元のスナック街の名士でもあるN氏が早々と単独行動で夜の街に消えている。それを追うかのように私とK氏は携帯電話を片手に出かけていった。(12~13日の日記として続く)

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

2009/08/12

下関帰省 6日目~7日目 豊前田 「ひとり言・・?(111295)」 [ 最近のことの日記 ]
 N氏がどの店に行ったかの意見をT氏に求めたところ、「Nは行きつけの店がありすぎてわからん」というストレートな答え。それでも携帯電話のおかげで店がわかり、本人が「来い」とも何も言わないのに押しかけた。

 きれいな「ママさん」(そう呼びながらも自分たちより若い人…という月日の流れにショック)がいて、10数名で満員となった店のカウンター席にその男はいた。まるで中尾彬のようなムードでたたずんでいる(たぶんぼーっとしていただけだが)その後ろ姿に声をかけて、両側からはさむようにすわり2次会開始。と言いつつもすでに飲み始めから5時間近いのか…。

 その後、よく覚えてない時間が過ぎ(笑)、他の客がほとんどいない頃にカラオケを歌った。たぶん、そのよく覚えてない時間に、高校1年頃の数校を巻き込んだロックイベントの話になり「あの時の主催者として音楽関係の高校生の間では結構有名やった! 野球界では無名やけど(笑)」という自慢をして思い出したようで、元ボーカル・現役ドラマーのK氏と共に出たその時のライブ(全曲ARBのコピー)のバラード「さらば相棒」を入力!

 どれだけ酔っているかというと、それを彼に歌ってもらおうと思って入れたのに、気がついたら自分が歌い始めていた(笑)。そして、2番から任せる…ということもなく満足げに歌いきった(爆)。

 その後、K氏が入れた「大都会」を二人でハモり、「俺たちは天才だ」的な気分になった(今考えれば閉店間際にすごく場違いな気もするが)のと、中尾彬(N氏)に「歌ってよ」と言ったら「無理」と一言で片付けられたのは覚えている。そして1時過ぎに閉店となり、タクシーで帰った。

 今回は新しくなった道も覚えていて、タクシーの運転手さんと絶好調でぺらぺらしゃべって家に着いた。

 そして、家に入ろうとしてカギのある場所を探すのだが、その物体の何番目の引き出しか思い出せない。手探りだと危ないので、「そうだ、携帯電話の光だ」とポケットを探ると…ない。

 物音に気づいて父が出てきたので家には入れたが…。

 その後の雑多な手続きについては、返信できなかった友人に送った以下のいいわけメールの内容にて代替。

引用始め

 というのも12日の夜に高校時代の友人たちと飲んで泥酔。家に帰ると携帯がなく、自分の携帯に電話しても留守電。翌日、タクシー会社が思い出せなくて、タクシーチケットセンターなるところから全社にファックスしてもらったものの手応えなし。あきらめて、ドコモに通話機能その他を止めてもらう。

 午後になって、店と連絡がつき、「そこに携帯があった!」と喜んだところ、「携帯が落ちとることをN(常連)さんに伝えて取りに来てもらったんやけど、それを入れた紙袋ごと彼もなくしたらしいよ。花火大会のチケットも入っとるそうで、朝から探しまわっとるみたい」という二重遭難が発覚(爆)

 普通はそこで見つかるはずが「その後どこの店に行ったか覚えていない」というその友人の泥酔ぶりと、たくさん行きつけの店を持っていることが裏目に出て迷宮入り。

 朝からいろいろバタバタしていたけど、とりあえず自分の責任が半減したようで一安心。

 もう絶対に出てこないと思い、携帯保障サービス(本体4500円、FOMAカード3000円)を申し込んだのが東京に戻って昨日15日朝。

 絶対にもうキャンセルできないという条件をのんだ数時間後、その友人から電話があり、「ごめん、今日、商店街のはしの、ラーメン屋に行ったら普通にあったよ」とのこと(笑)。
もちろん、一歩違いの手遅れで、本日交換機種が届いたのでした。

引用終わり

 友人から届いた携帯電話には一緒におみやげが入っていて感動(笑)。

 宅急便の中身の欄に「粒ウニ×1、とらふぐぞうすい×1、預かり物×1」とあって、その「預かり物」っていう書き方にうけた。Nキャプテン最高です!

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

2009/08/13

下関帰省 7日目 和布刈・門司港 「障害児と生きる日常(52173)」 [ 最近のことの日記 ]
 夜中に電話しても店の人は出ないし、ここだと思ったタクシー会社も「その時間にそちらには行っていない」というし、あきらめて寝たが、トイレに駆け込んだり、また眠ったり、電話帳で連絡先を調べたり…と気が休まることなし。でもNTTドコモの相談・案内がとてもわかりやすかったのには感心した。とりあえず悪用されないように、電話を止め、電子マネー機能を止め、おまかせロックをかけて…あとはしばらく携帯電話のない生活を満喫(笑)。

 ドコモの紛失相談で調べてもらって知ったことが2つ。1つは特別なサービスに有料で入ってなくても、携帯のある場所を位置検索で調べてくれること。それはGPS機能がついていなくても端末から事前設定をしていればできるらしい。(やり方は、iメニューからお客様サポートに入って各種設定→その他の設定→位置情報利用設定→けいたいお探しサービス ただしGPS機能付きの場合はもっと簡単なはず) 端末検索をやってもらったけど、残念ながら設定していなかった(もちろんやった記憶なし)ようで位置は特定できなかった。でも今思えばこの時点で「ラーメン屋だ!」とわかっても自分は行っていないからより混乱しただろうが…(笑)。紙袋の持ち主を「落とした携帯を拾って盗んだ犯人」として警察に届け出たに違いない(苦笑)。

 もう1つは、FOMA契約時に自分が携帯保証サービスなるものに入っていたこと。ショップで買った時って、意外とパックでいろいろなものに入らされていて、後から自分で解約しないと使わないサービスもある…から、切っていたつもりが、それはなぜか残っていた。ずっと月300円払っていたから、盗難・紛失・故障のときに端末が約5000円ですぐにもどってくるらしい。契約時と同じ携帯がもどってくるのだが、ややこしいことに私が落としたのはその携帯とは違う機種なのだ。カメラ機能が壊れたので、インターネットオークションで安く本体だけを買って、FOMAカードを差し替えていた。だからたぶん紛失保証は無理…なのだが、それを隠したままいろいろな情報を聞き出して「故障による修理交換」ができることをつきとめたのだ! 故障から1ヶ月以内の届出なら…ということで、もちろん故障したのは1ヶ月以内!?ということで、15日朝にこの修理交換を申し出たのであった。

 「へえー」と思ったのは、古い機種の場合、その携帯保障の在庫がないので、それよりも新しい機種になるということ。3つくらいの中から選べたが、最新のものではない。それでも、契約時のものよりはいいものを4500円で手に入れた。しかしこの時点では落とした携帯はまだ出てきていないのでFOMAカード再発行が3000円…これは余計な出費だったが、かなり勉強になった。そして、手元に2台ある今となっては「この保証を使うことはもうない」と判断してすぐに解約(笑)。

 時はもどって14日朝、ややこしい手続きなどでバタバタしながら、11時頃には家を出発。今日は関門海峡花火大会。それを見るために3人家族+じいちゃん・ばあちゃんでホテルに泊まる。残念ながらメイン会場付近のいいホテルではないのだが、門司港側から見て翌日電車や車で小倉にすんなり帰る…という下関市民には普通ありえない発想で、1年前から予約が取れるビジネスホテルチェーンの○-トイン門司港をとったのだ。

 しかし、夜までは時間がある。でも観光地は込み合うだろうし、道路の渋滞もまだお昼だというのに始まっている。Sのために見つけた穴場は、和布刈(めかり)塩水プール!

 その存在は子どもの頃から知っていたが、自分が行ったことはなかった。観光客がわざわざ来るようなところではないし、地元民は花火大会でそれどこではないし、なんと大プールが4つあるのに、いるのは自分たち以外には10人前後! ほとんどプライベートビーチと化していたのだ。

 海と違って深いところでSがおぼれる心配もなし、関門橋を眺めながらゆったりとした時間をすごせた。

 Sの「泳いでいる疑惑」はここでの水中撮影により「一瞬泳いでいる」ことが確信された! 

 あとは顔をつければちゃんと泳げるのに、それが一番難しいっていうのが笑える。

 プールを出てから腹ごしらえ。門司港駅付近はすでに人であふれているのであきらめて、小森江駅に向かい、「餃子の王将」へ。チェーン店なんだろうけど、関東とは違う品揃えで、なかなか満足できた。

 この混み方から、夜は出歩かずにコンビニ弁当で済ますことが確定。何かとこの後ホテルには不満も出るのだが、コンビニが隣だったのはすばらしかった。

 泊まったホテルは中心地から少し離れていて、なぜか客室の窓が海に対してちょうど横向きで、「全室海が見える」とも言えるが、「全室海が見えにくい」つくりとも言えた。我が家は人込みの中に行くのが難しかったので「花火の見える部屋」をお願いしていたのだが、許していいのだかだまされたのだか…。小さな窓から斜め前に見ることはできた。

 花火開始時刻、大浴場の前のリラクゼーションルームがいい位置なのでそこに行った。もちろんSは勘違いして2回目の入浴(笑)となったが何か様子がおかしい。少し室内の電気が反射して見えにくいがこの場所で見よう…と思っていたのだが、Sがやたらと何かにおびえた感じで逃げ回ったりしがみついたりで、「こりゃだめだ」ということになり部屋に戻った。混乱したというより、あれはまた、「霊かなんか見ちゃっています」という様子でこっちも寒気がした。

 場所を変えることになったのに帰ってこない男が一人いる。じいちゃんは男子風呂の奥の窓からベランダに出て、「ここからは門司側の花火も下関側の花火も両方見えるぞ」と満足。私も風呂に入ったときにそのことには気がついていたが、男子風呂の奥だからもちろんみんなで見られない。女性はここに入れないから。そのことを説明して、「みんな、部屋で見るか、あとで外に行く」と声をかけたが、結局最後までそこから出てこなかった。

 みんなで見ようと思って来たのに…まったくこどもかよ(笑)と、わが親ながらかなりあきれた。他の家族は、部屋で見た後、隣のホテルの駐車場に移動して見た。最後は圧巻だった…がそのいいところでSは飽きていたから、来年からの帰省は無理に花火大会に合わせた日程にしなくてもいいな…と思った。

 その後、街は大混雑。目の前の道路は大渋滞で両車線とも車がほとんど動かない。来る時はそれぞれの時間でも、帰るときはみんな一緒だからなあ…とりあえず宿があってよかった…とブルジョア気分(ビジネスホテルだけど)に浸るのであった。

 最後に、花火大会の様子について、ちょうど関東の人に後日送ったメールを引用

(引用始まり)

 関門海峡花火大会は初めてだったのですが、1万3000発が門司と下関で争うように打ち上げられるというすごいものでした!

 我が家の泊まったビジネスホテル付近は、門司側は近いけど、下関側はあまり見えないという立地で少し残念。それでも充分でした。

 門司港には豪華客船?飛鳥が停泊中で、なるほどこれが特等席なのか…と。

 何でも、下関側だけでも45万人が見た(ちなみに合併した今も人口30万人くらい)らしく、帰りの道路は大渋滞。

 我が家は人混みに行かないために宿泊予約していましたが、街中は人(特にヤンキー)であふれていて、大変そうでした。そんな中、優雅に関門海峡を渡っていく豪華客船にまたあこがれと憎悪の視線を…。

(引用終わり)

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

2009/08/14

下関帰省 8日目 小倉・東京 「障害児と生きる日常(52173)」 [ 最近のことの日記 ]
 花火大会の夜、博多方面に向かって、臨時列車が何本も走っている。夜9時前には終わったのに11時くらいになってもまだたくさん人が乗っている。ホテルの部屋からこの路線の線路が近くて、音がうるさいくらいなのだが、列車の音がするたびに窓に走っていき、一瞬見える電車をながめてうれしそうなS。ベッドで横になって寝そうになっても、ハッと飛び起きていくのだ。もはや条件反射なのか義務的なこだわりなのか?

 いつまでもこれが続くし、夜中も貨物列車が走るだろうから、その後、Sは寝たのか寝てないのか…。

 そんな音を気にせずに寝られる私が、早朝4時45分頃に、Sのはしゃぐ声で目を覚ました。なんだか悪ふざけして、ベッドの横の壁を蹴っ飛ばしたりしている…。怒られてもハイテンションで効果なし。

「そうだ、こういう事態に備えてのこのホテルだったんだ!」

 朝5時からの入浴のために大浴場に誘う(笑)。ここは、夜1時まで、朝は5時からやっているのだ。これが決め手となって宿泊したのを思い出した。さすがに完全貸しきり状態。Sは超ご機嫌。私ものんびり。少し天気が悪かったが、朝焼けがきれいだ。「この旅行ももうすぐ終わりか~。こうやってみんなで下関にいられるのはうれしかったなあ~」と少し感傷的になれた。

 部屋にもどって二人ともまた寝た。ちなみにSのもう一人の親は、この間もこの前もこの後もずっとよく寝ていた…(怒)。

 朝、われわれは交代で無料朝食バイキングを食べて、Sの朝食はなし。

 早く出られたので、小倉駅近くで観光をすることになり、小倉城へ行った。

 Sは城下の公園も城の中の階段もすいすい歩く。ところどころある「顔出し」の写真など、最近意味がわかるようになってきたようで、声をかけると積極的にやっていた。殿様のかごにも意外とびびらずにすんなり乗った。

 5階の展望台につくと、「高いところは僕の天下」とばかりに、窓際でジャンプするは、身を乗り出すはで、これぞ暴れん坊将軍…ガラス張りではないのでこちらはかなりヒヤヒヤ。

 その後、小倉駅付近で、朝食もかねて、うどんや氷のある店を探す。駅構内のひまわりストリート?だか何かは、10時過ぎだというのにまだほとんどやっていない。駅ビルのアミュ小倉が近いと思って下調べしていたのだが、実際には遠く、やっとついたけどちょっとおしゃれで場違いな感じで入らず。そんな中、目的がわからず歩かされすぎたSにこっちのイライラが伝わったのか、暑くて不快なのか久々に大泣き…こちらのイライラもさらに募り険悪になってきたので、あきらめてみんなで新幹線待合室へ向かった。

 ところが、この新幹線改札を入った後、いろいろ発見する。大きな待合室には大型クーラーがあり涼しい。そこで過ごす間に待合室のそばの喫茶店から妻がカキ氷を買って帰ってくる。そこは「うどん・かき氷・パン」と求めていたものがすべてあり、時間がなくて食事はできなかったが、「いつか使うときはここだ」とここに記載すべき店であった。

 さらに新幹線駅構内で、東筑軒の「かしわめし」の出張販売を発見! ついさっきイライラしながら、類似品を買ったばかりなのに! 今度、夏に小倉駅から乗るときは、この本物を手に入れるぞ。類似品もまあまあだったけど…。

 新幹線ではまたまたユーミンモードでくつろぐS。日ごろ乗り物では絶対寝ないのだが、さすがに疲れたのか暇なのか、生意気なひじのつき方をして寝ていた。といっても15分ほどで、4時間寝た妻にはまったくかなわないのだが…(笑)。

 東京駅のデパ地下で赤飯を買い、それをおしゃれなコーヒーショップのオープン席で食べる。そこから2時間弱、いい子ですごして帰宅した。おつかれさまでした。

 後日談。帰宅後もウォークマンを人のかばんから探すのでその日は聴かせたものの、「あまり耳に良くないだろう」ということで、翌日からは隠した。代わりにCDラジカセにユーミンの同じアルバムを入れてかけてやると、「えっ」と驚いた表情でそのあとはうっとり。スピーカーに耳を近づけて聴いていた(だめじゃん)。しかし、一日で飽きて、現在はまた忘れて生活をしている。

 ユーミンの声質って、モンゴルのホーミー(高い音と低い音が同時に出る謎の歌唱法)と同じように、変わった周波数が出ていると聴いたことがあるけど…まさか自閉症児に癒し効果があるとか…(誰か試してください)。


© Rakuten Group, Inc.